◎ シュールな 紙芝居 ~ 「おあずけっ!」


シロ、ブチ、クロという3匹の犬がいました。
一番の お楽しみは、ごはんを食べる事です。

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今日も、ご主人様が 朝ごはんを持って やってきました。

「おあずけっ!」

3匹は、2本足で立ち上がります。
こうしている間に、
ご主人様が お皿に ごはんを入れてくれるのです。

2と6

「リリリリ リーン」・・・急に電話が鳴ったので、
ご主人様は、ごはんを持ったまま 戻ってしまいました。

犬たちは、
「よしっ!」と言われるまで、座るわけにはいきません。


30分たちましたが、電話は まだ 終わらないようです。
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「きっと 僕たちは、忘れられているに違いない。」
クロは、座って待つことにしました。

シロは、何も考えていません。

ブチは、ご主人様が大好きなので、まだ がんばるようです。

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ご主人様が、帰ってきました。

「待たせてごめんね。いい子だったねぇー。よしよしっ!」
シロとブチは、おいしいごはんにありつけました。

「おやっ! クロはどうして座っているんだい?
まだ『よし』って言ってないのに・・」

結局、クロは 朝ごはんを 食べる事ができませんでした。

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夕方になりました。

ご主人様が来て、「おあずけっ!」と言い、
朝と同じように、3匹は立ちあがりました。

「やっと、ごはんにありつける!」
と、クロが ほっとした時に、また、電話が鳴りました。

2と6


今度は、1時間たっても、ご主人様が帰って来ません。

怒ったクロは、首輪のヒモを かみちぎり、
家を出ていってしまいました。

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ご主人様は、1日たっても、戻りません。

ご主人様のことが大好きなブチは、
心配で心配で、たまらなくなってきました。

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3日が経ちました。

「きっと、ご主人様の身に、何かあったに違いない。」

悲しくなり過ぎた ブチは、死んでしまいました。


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シロは、何も考えないで待っています。

雪が降ってきました。

もう、お腹が減り過ぎて、限界です。

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残飯などをあさって、なんとか生き延びてきたクロが、
1ヶ月ぶりに帰ってきました。

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そこには、ご主人様と、シロと、ブチのお墓がありました。

人間の話によると、ご主人様は、電話をしている途中に、
心臓が苦しくなって 死んでしまったそうです。


たいしたものはありませんでしたが、
クロは、シロとブチにお供えをあげました。

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ここに来ると、また悲しくなってしまうので、

クロは、2度と戻ってくることは ありませんでした。



※ 参考 → 「この紙芝居の使い方」へ




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